中国の産後の過ごし方(坐月子)

日本にも床上げという言葉があるように、中国では産後のひと月を【月子】と言います。

中国では産後の女性はすごく大事にされます。

また、

月子の中で得た病気は月子の中でしか治せない

と言われています。

月子の中で病気をするとなかなか治すことができない、もし治せるとしたら次の月子の中でだけ。

そういう訳で、産後のひと月を大事に大事に過ごすよう言われます。

・外出をしてはいけない
・水にさわってはいけない(水仕事)
・お風呂に入ってはいけない
・歯を磨いていけない
・細かい字を読んではいけない(TVも)
・赤ちゃんを抱っこしてはいけない
・基本横になって休んでる

などなど。

他にもありますが思い出せる範囲のものをあげてみました。

外出をしないと水を触らないは意識して守れましたが、風呂に入らないとか歯を磨かないとかは無理です。。

でも、東洋医学の考え方ではこれらの事はすべて理由があります。

産後は毛穴や関節が全て開いた状態になるので外気に当たると関節痛になると言われています。
同じ理由で水も触っていけないのです。
お風呂の場合は、頭のてっぺんにあるツボが(名前忘れました)冷えるとお腹も冷えるので子宮の回復に良くないのだとか。
歯も出産で食いしばったあとの弱っている状態なので磨いてはいけない、
細かい字を読むのは自分が思っている以上に神経を使うので頭痛が出たり視力が落ちたり。
また、赤ちゃんを抱っこしてはいけないのは腰痛になるからだそうです。

そういうわけで、
私の場合、お風呂(シャワーですが)は毎日入っていましたが髪の毛は3-4日に一度洗っていました。
歯は24時間経ってから柔らかいブラシで軽くシャカシャカ。
本やTVなどは見ていませんでしたが、一日にじゅう数分間スマホをいじっていました。
赤ちゃんはそんなに抱っこしませんでしたが、上のちびがかまってちゃんで結構な頻度抱っこしてました。
もともと腰痛持ちなのでぎっくりにならないようにストレッチもやっています。

産後をどう過ごしたかで後々の健康に大きく影響するので、家電が便利な世の中になったは確かですが、やはりゆっくり過ごすのが1番です。

さて、
産後の食事ですが、魚や内臓系のスープを飲むのが母乳の出に良いと言われています。
病院食もそんな感じのメニューでした。

日本では甘いものや脂っこい物は母乳が詰まるから良くないと言われますが、こちらでは聞いた事ありません。


郊外に住んでいる親戚が産後の肥立ちに良いと言われている食材を持って来てくれました。

豚足など日本の妊婦はまず食べないでしょうね。

豚足を煮たスープがまた母乳の出に良いので飲みました。

紅糖(ブラウンシュガー)は産後の肥立ちだけでなく、生理痛緩和などにも良いのだそうで普段も飲むよう言われました。
大さじ1-2をマグカップに入れて好みの甘さになるようお湯を注ぐだけです。

産後は三週間ほど実家の母が、残りの一週間は義母が手伝いに来てくれました。
そして、1/12、無事【満月(床上げ)】を迎える事が出来ました。

中国で生まれ五歳まで住んでいた国ですが、縁あって再びこの国に住む事が出来、まさか坐月子をする事ができるなんて思ってもいませんでした。

あと一年半の滞在ですが忘れる事の出来ない滞在となりそうです。

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